2015年1月4日日曜日

未来予測2015 ~不安定化する世界~

 今年で3年目となった未来予測について記載する。長期的な展望(10年単位)とかは、まあそんなに変動がないので、今年のトピックを元に、興味の湧いた事柄を中心に書いてみる。

1)全体的な所感、世界及び日本の動向
 最近毎年書いている気がするが、年々不確定要素が増えて今後の見通しが難しくなってゆく。特に今年は以下のような思いがけないトピックもあって拍車をかけた思いである。

 (1)ロシア・ウクライナ問題
  2014/2/27にクリミア(ウクライナ)で武装勢力が地方政府を占拠してロシア併合~うんぬんという流れからもう1年近く経つ。しかし、いまだに解決策も落とし所も見えていない。このニュースは私も驚いたが、まさに活火山のような紛争地帯が新たに世界地図上に誕生するといった出来事である。
 ロシアのクリミア併合はEU・アメリカとロシアとの衝突をまねく大事件なのだが、誰もがロシアとのガチな揉め事を望んではないので、なんとか穏便におさめようと経済封鎖だのなんだのと続いてきたが、むしろこの1年で傷口は広がった気がする。当初はロシアvsEUだった対立もこのままでは徐々に軍事対立になる懸念がある。
 それどころか、多少込み入ってきて「ロシア+中国」対「EU+アメリカ」という形が出来上がりそうだ。さすがに大国間の露骨な軍事衝突はないとはおもうが、これは経済や政治での激しい闘争を生んで、さらに世界全体的なをややこしくしそうだ。そして少なくとも4、5年は、このハラハラするようなチキンレースは続くのだろうと思われる。

 (2)イスラム国の台頭
 これもすぐに解決しそうにない問題である。アメリカ・EUは対イスラム国をテロリスト扱いで攻撃をし続けるが、おそらくこの結果は世界中にテロを撒き散らすだけの事になると思われる。私見ではこれはむしろ現在の宗教戦争(十字軍2014)みたいな物のような気がする。だが、対立軸はそれほど単純ではなくて、グローバル資本主義vsイスラム遊牧文化との対立であったり、第一次世界大戦で西洋に引かれた国境や傀儡政権などの問題ともからむので、とても一言で総括はできる問題ではない。
 私の読みとしては、さんざん西洋軍で中東でドンパチやったあげくに決着はつかず数年後に、アフガンのように撤退して、その間に世界中にテロが撒き散らされる結果になると思う。個人的にはイスラム国が主権を確立して現在の中東国境線を引きなおす方が、長い目で見れば適切なように思うのだが、そこまで彼らがやれるとも思えず、結局はイラク・シリアの一部をイスラムが国家として統治するというグレー状態が長期にわたって続くと思う。

 (3)エボラ出血熱のアフリカ流行
 このエボラ出血熱問題は単体でも大問題なのだが、これがさらに(2)イスラム国の問題とリンクしそうで怖い。中東問題が今よりも荒れて、テロが全世界にまかれるならば、やはりエボラもテロとして全世界に撒かれる覚悟をする必要があるだろう。
 ちなみに私は2015年中のエボラ出血熱決着は無理だと読む。だから世界のあちこちで(規模は大小ありつつも)この問題とも付き合う必要があるだろう。そしてクドイようだけど、この問題とテロがリンクしないように世界の揉め事を減らすべく政治家は行動して欲しい・・・のだけど、してないね。

 (4)OPEC産出制限による原油安
 これも今年驚いたニュースの一つである。これは単純に原油が安くていいね、といった問題はではなく、ようは中東産油国とアメリカ(シェールガス)との経済戦争である。だが話がややこしくなるのは、このチキンレースによってロシアにプレッシャーをかけるという状況が生まれつつあり、結局OPEC主導の原油安はアメリカが裏で糸を引いているのではないかという疑念もある。
 この問題が怖いのは、結果として現在構築されているスパゲッティみたいに絡み合ったグローバル金融市場を勢いで崩壊させないかという懸が起こる。

 ・・・とまあ、他にも幾つかあげようと思えば出てきそうな気がするが、今年は特に不確定要素が大量に発生した年であった。だから結局のところ何が懸念かというと、ブラックマンデー的な金融/経済崩壊がいつおきてもおかしくない気がすることだ。それにアベノミクスで暴走をつづける日本も、潜在的に世界経済のリスクの一つになりつつある。


2)日本経済の見通しについて
 もともと数年前から2020以降に日本経済は破綻するという意見が以前からポツポツ見かけるようになっている。私も漠然とこのままでそうなるかなと思っていたが、今年1年の状況×安倍政権の暴走からすると下手すれば2020までにクラッシュしかねないのではという気がしてきた。
 もともとアベノミクスというものは壮大なバラマキであるが、私にはこれらが「残った日本のリソースを全て切り売りするバーゲンセール」に思えてしょうがないからだ。(しかも店じまいの大安売り的な・・・)

 安倍政権がやっているのは、日銀を使った株式バブルの維持であり、既得権益者へのバラマキ、官僚を働かせる為に彼らにもバラマキ、なおかつグローバル資本が積極的に日本に介入しやすくする新自由主義的な政策を強烈に押す。結果ととして日本の金融資産や債券に対して外国資本が多く入る事になる。または日本のリソースが海外へどんどん流出する。
 怖いのはこの状況で、不安定要素が膨らんだ世界金融市場がクラッシュすることである。その時に、円暴落に近い状態で何も売るものが無くなった日本で何が起こるのだろうか? 餓死者を数えるような混乱事態へと流れてゆくのだろうが、これは正直言って私ですら憂鬱な想像で考えるのも嫌になる。


3)日本という国家の形
 今年のテーマの一つであったのが、ヘイトスピーチ問題であり、ネトウヨであり、メディアの問題である。正直言ってこの国の知性はもうガタガタだ。政権は国内問題に対処せずに、無責任な右傾化して問題を他国やヘイトにすり替える。そしてメディアは事なかれ主義で、「日本は素晴らしいね」的なヨイショ番組や記事が蔓延し、さらに政権は言論や思想の自由といった高度な文明的なものを葬り去って独裁体制へと傾いてゆく。リア王の中に「狂人が盲人を導く・・・」というくだりがあるようだが、まさにそんな状況なのかもしれない。
 しかもややこしいのが、日本での右傾化は対米従属を強める方向に働いているということだ。どこの世界にみずから進んで奴隷になりたいと望む者がいるのか、進んで檻に戻ろうとする獣がいるのか、この国はもはや滑稽を通り過ぎてグロテスクだ。


<まとめ>
 じゃあどうすればカタストロフィを避けられるのかという事になるのだが、はっきりいって特効薬などは無い。逆にあらゆる思いつく限りの基本の手を尽くして痛みと時間をかけるしかないだろう。糖尿病になってこのままでは命は無いぞとおどされたデブが、命がけであらゆる対策に取り組むようにやれば、あるいは回避できるのかもしれない。

 だが現在の日本はそういった道を選ばず、現実逃避する道を選んでいる。

 ゆえに私の未来予測は「もっと徹底して日本は堕ちるところまで落ちるしかない」となる。そしてそこから「もう一回這い上がる」事を願うしかない。

 だがそれすら最悪ではない。最悪なのは落ちた結果で国家が完全に消滅、日本人や日本文化も消滅するという事態である。昔から「国破れて山河在り」というが、せめて山河は残すようにしてほしい。何も努力せずに山河が残ると考えるのは大甘だと考えて欲しいという事である。

<参考>
未来予測2014 ~安倍政権という方向性~
未来予測2013 ~私的予言録~

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